刻印・工具の豆知識

豆知識 ~刻印~

刻印は、どれを使えばいいの?

通常刻印
通常刻印

もっとも多くを占めるのが通常刻印。
デザインも形状もレザークラフト普及の歴史と共に永く親しまれてきたスタンダードな刻印です。
特殊なカービングやスタンピング以外のほとんどはこの通常刻印が使われます。

SK刻印
SK刻印

シェリダンスタイルを手軽に楽しめる刻印として開発されました。実際にシェリダンスタイルのカービングを手がけるクラフトマンの意見を取り入れ、随所に細かい配慮がなされています。
例えばベベラ類は打刻面に細密なメッシュパターンを施して傾斜角度を普通の刻印より鋭角にするなど、細かい図案に適した形状です。

ステンレス刻印
ステンレス刻印

国産唯一のステンレス製刻印としてシェリダンスタイル用に作られ、打刻面の精密な加工でシャープな彫り上がりのカービングを実現しました。
形状の一部を削ってカスタマイズしても錆びる心配がない無垢のステンレス鋼は、刻印の素材として耐久性の面でも優れています。

SS刻印
SS刻印

シェリダンスタイル発祥の地、ワイオミング州シェリダン市のメーカーから直接輸入されています。
製作者はこのスタイルの創始者ドン・キング氏の孫、バリー・キング氏。シェリダンスタイルを知り尽くした氏自らが製造工程の多くを手作業で仕上げる逸品です。
バスケットスタンプは打刻された模様の鮮明度において最高の品質を誇ります。

スタンピングの手順

スタンピングの手順

革は湿らせて刻印が打ちやすい状態にします。
フェルト、大理石などの上に革を置き、刻印を垂直に立てて木槌で打ちます。

  • 1

    四角の対角線を目安線として引く。中心に刻印G602、その周囲にO85を打つ。

  • 2

    F916を対角線上に、各コーナーにE319LとE319Rを打つ。

  • 3

    F916の先にS350を打ち、全てのコーナーの間にS632とS631を打つ。

  • 1

    中央に目安線を引く。刻印X512の左右の足と目安線を合わせて打つ。

  • 2

    1の足に合わせて(◆)、隣にX512を打ち並べていく。

  • 3

    横列を打ち終えたら上下に並べて打つ。上下の端にD435を打つ。

豆知識 ~工具~

刻印は、どれを使えばいいの?

さらに使いやすい“クラフト社特製工具”をご紹介します。

モウル
モウル

刻印を打つときに使うモウルは、円筒形ヘッドの丸い部分で打つため一見すると打ちにくそうですが、実はとても打ちやすいものです。
耐久性のあるナイロンヘッドは打刻による変形もほとんどなく木槌などより音も静かです。
従来の輸入品に新たに国産の2サイズが加わりました。
手になじむ細身の木製ハンドルと高級感のあるクロムメッキも魅力の一つです。

プロ用スーベルナイフボディ・替刃
プロ用スーベルナイフボディ・替刃

人差し指を乗せるヨークの軸にボールベアリングを内蔵し、滑らかで軽快な使い心地。
小さな曲線部分もスムーズにカットできます。
各種の替刃が使えますので好みのものを選ぶことができます。

KSステッチルレット
KSステッチルレット

国従来品よりコンパクトな形状のコマ取り付け部分で小回りが利くのが特徴。
縫い目のピッチを印すコマは1.5mmから3.0mmまで4種類がセットされ、菱目打ちとあわせて手縫い作業をフォローしてくれます。
縫い終わった後に縫い目を整えるオーバーステッチャーとして使うと、縫い目を引き立てる効果があります。

KSヘリおとし
KSヘリおとし

従来のヘリおとしに比べて革のヘリにフィットしやすい構造で、鋼もワンランク上の素材を使用。切れ味はよりシャープになっています。
No.1~4までラインアップも豊富。薄い革から厚い革まで幅広く対応可能です。
切れ味が落ちたら、研ぎ棒にサンドペーパーを乗せて研げば切れ味が戻ります。